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【節税】世代飛ばし(その③)

2019年12月04日更新

「世代飛ばし」ですが、節税対策には有効に働く場合が多い反面、デメリットも看過できません。

 

ズバリ"争族"の火種になりうるのです。

養子にするのは、孫や子の妻(嫁)が典型的と申しました。

祖父や祖母にとって孫は可愛いものですし、献身的に身の回りの世話をしてくれた長男の嫁などに財産を遺したいという気持ちは至極当然なものです。

 

しかしながら、法定相続人が一人増えるということは、相続人一人あたりの取り分が減ることを意味します。

 

争族になる事例として、

 

・被相続人である祖父が、亡くなる前に孫(長男の子)を一人養子にした。その事実を亡くなった後に知らされた長女(子一人)、次男(子二人)は、長男の子だけ特別扱いされていると感じ激怒。兄弟は疎遠になってしまった。

 

・献身的に看護してくれている子供の嫁を養子にした。ところが、養子縁組から数年経って子の夫婦仲が悪くなってしまい離婚。養子縁組の解消問題が生じてしまった。

 

では、どうすれば"争族"を防げるか?

 

答えはシンプルで、家族や親族と事前に話し合って、しっかりと同意を得ておくことです。

"争族"の根本には感情問題があります。

なので、どうしてその人を養子にしたいのか、自分の想いをしっかりと生前に話し合っておくことが極めて重要になってきます。

もしやましい気持ちがなければ、真正面から相続人らに思いを伝えたうえで、納得してもらえるはずです。

このような場合、水面下で秘密裏に動けば無用なトラブルを生むことになります。

 

また、是非「遺言書」の付言事項も利用してください。

これまで数多の遺言書を拝見してきましたが、やはり一番心に響くのは「付言事項」のところです。

あなたから家族らに送る最後のお手紙「遺言書」、是非書いてみてください!

何回でも書き直せます。

 

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