【節税】世代飛ばし（その②）|

今日は実践です。

（※２割加算は考慮しません。イメージを持って頂くのが趣旨なので）

 

家族構成として、父（母とは離婚・資産15億）・実子２人の場合だと、父が亡くなると、、、

 

【計算式】15億－（3,000万円＋600万円×2人）＝14億5,800万円

 

これを二人で分けるので、各人の取得金額は7億2,900万円になります。

 

速算表に照らすと、最高税率の55％となり、

【計算式】7億2,900万　×　55％　―　7,200万円（控除額）＝　3億2,895万円 / 人

3億2,895万円×2人＝6億5,790万円が相続税の総額となります。

もの凄い金額ですね。

 

ここで、「世代飛ばし」の節税スキームを使い、子供の子（＝孫）の一人を養子にしたとします。

 

すると、【計算式】15億－（3,000万円＋600万円×3人）＝14億5,200万円

 

たった600万円のために養子にするの？！とお思いですか？

下記を見てからご判断ください。

 

これを三人で分けるので、各人の取得金額は4億8,400万円になります。

速算表に照らすと、最高税率の50％となり、2億円×3人＝6億円が相続税の総額となります。

 

すなわち、一人を養子にするだけで、

●    6億5,790万円　―　6億円　＝　5,790万円　も相続税が安くなるのです。

 

つまり、この「世代飛ばし」は、法定相続人の数を増やすことで相続税の税率を下げて、その結果として多額の相続税の軽減を図るのです。

 

「世代飛ばし」ですが、節税というメリットがある反面、デメリットもあります。

とても重要なポイントなので、次回取り上げたいと思います。