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婚前契約が普及し始めた!?

2019年11月19日更新

本日のネットニュースで、

「冷蔵庫に貼っている夫婦も」日本での"婚前契約"がじわじわ増加中・・・その実情を聞いた

https://www.fnn.jp/posts/00049014HDK/201911191130_FNNjpeditorsroom_HDK

という記事を見つけました。


当協会は「生前対策」のご提案をしておりますが、最広義の意味で"婚前契約"も「生前対策」に含まれると思いますので、取り上げてみたいと思います。

 

"婚前契約"と聞くと、ハリウッドスターを思い浮かべる方が多いと思います。

たしかに、パートナー間に大きな収入の格差があったり、両者ともにある程度の資産を持ったうえで結婚するような場合には、事前に財産について取り決めをすることは、後日の争いを防止する意味では有効といえそうです。

また、晩婚化が進み、ある程度の資産を築いて結婚する方が増えていますし、3組に1組は離婚するといわれている現代においては、"婚前契約"がじわじわ増加中というのは納得です。

 

しかし、現実の利用状況を調べてみると、年間で10件程度で推移しています。

やはり、結婚する前に生々しい(時としてマイナスな内容の)話を幸せの絶頂の中ですることは、あまり現実的ではないのかもしれません。

 

ちなみに、日本の民法も婚前契約を予定しており、条文もしっかりとあります(マイナーなので、条文番号は記載しません)。

 

が、、、

 

私自身長い間民法に触れていますが、一度しか見たことはありません。それも、今年の夏に開催した相談会のなかで、相談者さんが昔婚前契約をした!という話をされて、その流れでかすかな記憶を頼りに条文にあたった程度です。

実は、民法上だと"婚前契約"は【登記】が必要となっているのです。どうやって登記するのか未経験なので現状知りません。。。

 

"婚前契約"の内容ですが、財産や子供に関することが多いそうですが、それにとどまらず夫婦生活や住居、仕事などについても決める場合もあるようです。

要するに、お互いの価値観の擦り合わせが必要な事項について、よーく話し合ったうえで契約に落とし込むということですね。

口約束だと言った言わないの問題になりますし、私文書だと信用性に欠けるので、公証役場で公正証書のかたちにして保管するのが実務上多いと思います。

 

最近では、国際結婚が至極身近になってきましたが、やはり文化や価値観の差は大きくあると思いますし、国を跨いだ親権をめぐる離婚問題も増加していると聞きますので、"婚前契約"が役に立つかもしれません。

 

はたして今後の日本でも、"婚前契約"は普及していくのでしょうか!?

一昔前までは、水を買うという概念がなかったところ、いまでは当たり前のように家庭に入り込んでいますので、可能性は0とはいえないでしょうが、、、。

みなさんもこんな制度があるよ位知っておかれても良いかもしれません。


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