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【理事長ブログ11】高齢者の免許返納について②
前回のつづきです。
今回は、親に免許返納を説得するための具体的なポイントを探ってみましょう。
第一は、営業の鉄則と同じで「手まめ・足まめ・口まめ・耳まめ」の実践でしょう。高齢者になり、性格が硬直的(先鋭化)になったとしても、自分の味方や親切にしてくれる人には耳を傾ける方が多い、と介護の現場から聞いたことがあります。
そのため「日常的に実際に手を使って親のサポートを行い(=手まめ)、近所に住んでいなくても、なるべく機会を作って、直接顔を合わせる(=足まめ)、そして、頭ごなしに免許返納を提案するのではなく、親の考えや気持ち、老後の生活イメージをよく聞いたうえで(=耳まめ)、頻繁にコミュニケーションを図る(=口まめ)なかの1テーマとして、自然な形で返納を促す」のが良いと思います。
第二は、親の身体能力の低下を"具体的に"説明することだと思います。
人はあることを説得された際、その理由(根拠)が納得のいくものであるから受け入れます。返納も同じで、なんとなく不安だから、世間で高齢者の事故がいっぱい起こっているから、という理由では納得しないでしょう。
そこで、実際に親の運転する車に乗ったうえで、たとえば「ここは人が飛び出してくるから減速するところだよ」や「今のところもう少し早く合図出すところだよ」など、判断が鈍っていると本人に自覚させるように、具体例で伝えるのが有効だと思います。
2017年の内閣府のある調査によりますと、免許返納の理由の約65%は「身体能力の低下を感じた」からだというので、数字上も効果的といえそうです。
最後は、「お金」の視点から。
自動車を持っているだけで年間にガソリン代や保険、税金などで数十万円の費用がかかります。老後資金2,000万円が不足するといわれている中で、自動車のコスト減は極めて有効な資金捻出手段と言えます。
そこで、具体的に表を作成し、数字を落とし込むことで説得的な提案ができるといえます。私自身もそうですが、日常的になんとなく支払っているお金は意外と多いものです。
もちろん、他にも有効な手段はあると思いますので、上記は一例です。
すべてに共通することはお分かりになりますか?
学校や会社、組織でもまったく同じく重要な要素「コミュ二ケーション」です。この要素に瑕疵や欠缺が生じるので問題が起こるのです。
どうか、今一度「コミュ二ケーション」の重要性を再認識ください。
以上になります。どうか、悲しい交通事故が無くなりますように。
2019/10/22記
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