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高齢者の住まい探し(その②)

2019年10月10日更新

前回と同じタイトルですが、今回は施設ではなく、高齢者が普通に不動産を賃貸する場合について書いてみたい。

 

頭のうえに「?」と浮かんでいる読者の顔が想像できますが、実は深刻な問題です。

 

「衣」「食」「住」の「住」がない高齢者が、現実に生まれているのである。

 

多くの人(※都内をイメージ)は、進学や就職をきっかけに実家を出て一人で暮らし始めます。その際は、たとえば両親や家族が保証人になってくれたり、稼ぎがあるので保証会社が保証してくれたりするので、意外と簡単に賃貸の契約は出来ると思います。

 

ところが、高齢者になると、仕事も引退されて収入は年金のみという方も大勢いらっしゃいます。老後は2,000万円不足するなどとニュースになりましたが、年金だけでは生活が苦しいのが現状です。

 

また、健康状態も歳を重ねるにつれて悪化します。持病をお持ちの方もいらっしゃいますし、急な病や怪我で不自由な生活を余儀なくされる方も多くいらっしゃいます。


若いころのように完全な健康体という高齢者は数少ないといえます。


つまり、「突然死」のリスクが常に付きまとうといえるでしょう。

 

さらに、仕事を引退した場合には、社会との接触が減り、それに伴い知り合いも減ります。


年々、家族や親戚、知り合いなども順番に亡くなっていきますので、自然にコンタクトをとる相手も減っていくのは避けられません。

その結果として「孤独死」が増えているのでしょう。

 

上記のような状況下でも、建て替えや立ち退きなどの事情で、新しい住まいを探さざるを得ない高齢者の方がいらっしゃいます。

 

当然、貸す側(オーナーサイド)としても上記リスクは承知しているので、高齢者を歓迎する物件は少数です。


たとえ内見できたとしても、審査で様々な理由をつけて落とされるといったことを不動産会社に勤務する人から聞いたことがあります。

 

では、何か対策はないのでしょうか?上記リスクを0には出来ませんが、リスクヘッジできれば、高齢者の住まい探しはもっと簡単にできるはずです。


皮肉なことに「空き家問題」が社会問題化しているのですから・・・・。

 

≪次回につづく≫


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