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【理事長ブログ9】幸せな「終活」とは②

2019年09月09日更新

どうすれば幸せな「終活」が出来るのか?

 

当然ではあるが、その人・その家族が幸せであれば「終活」は成功したといえる。だから、数学のような唯一無二の正解はないが、暗中模索だとゴールは見えない。

 

ここでは、幸せな「終活」の手助けとなる方法を提案したい。

 

それは、「エンディングノート」の活用である。

 

いまでは書店に行けば、手帳のように様々なタイプのノートが売られているので、実際に自分の考え(気持ち)をまとめることの出来る「エンディングノート」を実際に手に取って選んでほしい。

 

ノートを書くことで、当人は長い長い人生を回顧することが出来る。夢を実現したければ言葉にせよというような格言があるが、それは終活にも共通しているように思う。実際に自分の文字で、自分の考えや気持ちを整理し書き綴ることで、物理的にも精神的にも整理されていくと思う。

 

たとえば、病気になった後のこと。もし意思表示が出来なくなったとしても、生前のしっかりした状態で本人の考え方や性格、希望などを書いておけば、家族や病院、施設は本人の意向を尊重した選択ができる。それは、当人だけでなく、家族にとっても苦しい決断から解放する幸せな「終活」のひとつといえる。

 

日本では「お金・お金」いうと嫌らしいイメージを持たれるが、やはり可能な限りノートには財産の一覧をまとめておいたほうがよい。「争族」の原因はお金の問題が根底にあることが多い。また、財産状況を整理しておくことで、当人の老後の収支を棚卸しできるので、自身のライフプランもより現実的にとらえることが出来る。一覧とライフプランが描ければ、相続財産の輪郭がおぼろげながら見えてくるので、「争族」の芽を摘みやすくもなる。

 

人生を回顧する中で、もし一般葬を希望するのであれば、連絡してほしい人も明確になってくる。残された家族が一番困ることのひとつが「誰を葬式に呼ぶか」である。ノートにリスト化しておけば、ご遺族は非常に助かる。まさに幸せな「終活」である。

 

上記は一例であるが、ノートを遺すメリットは大きいと思う。

 

結局なにもしなくても、なんとかなると思っているみなさま、どうか問題を深刻化する前に「終活」について一度真剣に考えてみてください。

 

結局困るのは、遺されたご家族です。

 

当協会でも、各種の専門家とのネットワークを構築しておりますので、お役に立てると思います。お気軽にご相談ください。


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