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【理事長ブログ8】幸せな「終活」とは①
今日は、相談事例紹介の中休みとして「終活」について少し触れてみたい。
『人生100年時代』という言葉が今では一般化したといえる。
寿命が延びるということは、その分老後に必要となる資金は増える。勿論、認知症にかかるリスクも上がる。
そのような中、「終活」という言葉もお茶の間に浸透してきたといえるが、実際に取り組む方が劇的に増えたとはいえない。実際に司法統計(家事編)を見ても、遺言書の作成件数はこの5年ほぼ横ばいである。
当協会では、無料の相談会を実施したりしているが、イベント周知のためにチラシを配布しても、「わたしは運動しているから認知症はまだ大丈夫」「うちには財産ないから良いよ」「家族みんな仲が良いから、自分が死んでもみんなでいい様にしてくれる」等、楽観的な声を聞く。これが現実なのだ。
そこで聞きたいのが、
「あなたは親(子)の考えや気持ちを理解していますか?」
ということである。
親は子供が自分のことを理解してくれていると考えていることが多い。
親にとって子供は何歳になっても子供だが、子供が独り立ちした後は子供の人生がある。
お母さんの後をついて回っていた頃とは大きく環境が違うのである。
子供が複数人いる場合には、親の老後にはきょうだい間の家族構成や財産状況、仕事環境の違いが浮き彫りとなっているので、猶更である。
子供はエスパーではない。コミュニケーションなくして親の気持ちを理解することなど到底できないのである。この誤解が幸せな「終活」の邪魔となる。
では、どうすれば幸せな「終活」が出来るのか?については今度機会があれば書いてみたいと思うが、そもそも「終活」は一人で取り組むものではなく、親と子がコミュニケーションを図りながら「一緒に」取り組むものなのである。
どうかこの認識を持ったうえで、「終活」のスタートを切って頂きたいと思う。
親の死後、準備不足で相続人間で紛争になるケースが増えている。どうか今一度「生前対策」の重要性を認識して頂き、早めの準備を進めてほしいと切に願う。
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