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【デジタル遺品2】「デジタル遺品」のトラブル回避策

2019年06月19日更新

今回は、実践編。

生前に「デジタル遺品」を整理することで、無用なトラブルを避けることが出来ます。

誰にでも家族(相続人)に見られたくないデータはあると思います。逆に、家族が見たくないデータを見ることで、余計な悲しみやつらい思いをすることもあり得ます。

そこで、元気なうちにしっかりと「デジタル終活」をする必要があるのです。

 

「デジタル終活」で何よりも重要なのは【データを分類すること】です。

データの種類や重要性は本人にしかわかりませんので、ご自分で「家族で共有するもの」「本人だけの秘密のもの」に分けます。

 

「家族で共有するもの」

たとえば、家族写真や葬儀に呼んでほしい友人・知人リスト、amazonプライムなど有料サイトの情報やネット銀行(証券)などの情報は、エンディングノートなどに保存先やID/PASSを書いておくべきです。

万が一、家族による悪用・泥棒による盗難が不安ならば、アクセスできないように情報を分別して保管しておけば良いでしょう。たとえば、PASSのみUSBに保存するなど。

最近のスマホのセキュリティは強固なので、プロでもID/PASSの解除はほぼ不可能と言われています。そのため、データをコピーしてPCに保管しておくことも有効でしょう。

 

「本人だけの秘密のもの」

他方で、他人に知られたくないものについては、フォルダにまとめておいて、死後に破棄してもらうようにお願いしておくこと、専用の自動削除ソフトを使うことなどが考えられます。もちろん、他の人に見られたくない写真や動画などは定期的に整理しておくのも効果的です。家族間でも個人情報に対する意識は高まっているので、破棄を望む故人の遺志を無視することは少ないと思います。

 

意外とやることは明確でシンプルですよね。でも、これを怠れば、遺族は「大変な労力」と時には「専門家へ支払うお金」を負担することになってしまいます。定額制の有料サービスも、解約しないと使用していないのに「課金」が続くことになります。

少しの労力でご自身もご遺族も幸せになるならば、是非「デジタル終活」に取り組み、豊かな相続を実現しましょう。

当協会の目的のひとつに、生前対策の重要性を説き、知識を広めることがあります。個人での情報収集には限界があります。是非当協会をご活用ください。

明日は、当協会のスタッフによる【デジタル遺品3】「デジタル遺品」の体験談です。


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