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【墓じまいその12】~墓じまい自体にかかる費用~
本日はシリーズ「墓じまい」の第12回目になります。
今回は「墓じまい自体にかかる費用」について書いてみたいと思います。
総額については、本当にケースバイケースになってくると思いますので、一般的な相場として紹介されている金額を目安にまとめてみます。
■「お布施」:2~10万円程度(法要1回分)
移転元のお墓からご遺骨を取り出し、墓石を撤去する際には閉眼供養を執り行います。
■「撤去費用」:50~150万円程度
墓石を撤去して更地に戻す際の費用で、ご遺骨の取り出し費用や墓石の運搬費用も含まれます。お墓の大きさや区画の広さ、立地条件により大きく変わりますので、複数の業者から見積りをとられることをお勧めします。もっとも、使用規約で特定の業者が指定されている場合もありますので、事前の確認が必要です。
■「離檀料」:目安は法要の2,3回分を感謝の気持ちとして
法律上の根拠はありません(=慣習上)が、あくまでもこれまでお世話になった感謝の気持ちとしてお寺に渡す費用です。お寺などの管理者にとっては、檀家は経済的な基盤です。そして、長きに渡りご先祖様を供養してきたという気持ちもあります。そのため、以前ブログでも書いたように、順番を無視した失礼な(一方的な)「墓じまい」の連絡はトラブルのもとになります。実際に、国民生活センターには、高額な「離檀料」を巡る相談が多く寄せられているそうです。最終的には弁護士を代理人とした訴訟で解決することになるのでしょうが、まずは当事者で、それでダメならば第三者(宗派の総本山や石材屋など)を巻き込んだうえでよく話し合って解決するのが、双方にとって最善の道のような気がします。
■「お布施」:2~10万円程度(法要1回分)
もちろん宗派によって異なりますが、新しいお墓に移転後、開眼供養を行う場合にはお布施が必要になります。
以上で大まかな費用についてはまとめられたかと思います。
「争い」は心身ともに大変な負担を被ります。豊かな老後を穏やかに過ごすべく、ご家族や親族、お寺・霊園などと誠実に話し合いながら、終活の一つとして幸せな「墓じまい」ができますことを願っております。その一助として、当協会はじめ専門家ネットワークがあなたのお役に立てれば幸いです。
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